糖尿病 網膜症 見え方

糖尿病網膜症!その見え方や治療は?

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 糖尿病の合併症は、高血糖で血管が痛めつけられることによって起きます。
 網膜には高血糖の影響を受けやすい細い血管が張り巡らされているため、糖尿病では特徴的な変化が現われてきます。
 成人期以降の視覚障害者の6人に1人は、糖尿病による失明といわれています。

 

 網膜症が失明にいたるまでには、それなりの進行過程を経るのですが、初期には見え方の変化は全くありません。
 患者さんが見え方のおかしさを訴えて眼科を訪れるころには、病気がかなり進んでいて、治る見込みはきわめて薄く、失明を覚悟しなければならない状態になっていることが少なくありません。

 

 なぜ失明するのかといえば、血管新生によって最終的には網膜出血や硝子体出血を起こし、網膜剥離につながってしまうからです。
 血管新生は網膜や硝子体だけでなく、虹彩に発生することもあります。
 それによって眼球内の水分が外へ排泄されにくくなり、血管新生緑内障になります。

 

 また、網膜症の進行とは関係なく、視力が低下する黄斑症という合併症もあります。
 黄斑は網膜の中央部で視力を司っている部分であり、ここがダメージを受けると、それ以外の部分に問題がなくても視力が大幅に低下してしまいます。

 

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 かつては眼科領域で網膜症に対する治療手段はありませんでした。
 治る見込みは全くなかったのです。
 しかし、ここ数十年の間に格段に進歩し、病状の進行を止めるだけでなく、視力を回復できるケースも現われ始めています。

 

 代表的な治療法には、レーザー光凝固、硝子体手術、薬物療法があります。

レーザー光凝固

 レーザー光凝固とは、網膜に向けて瞳孔からレーザー光を照射し、網膜を凝固する治療法です。
 凝固した部分に新生血管が伸びてくるのを予防できます。

 

硝子体手術

 硝子体手術は、大量の出血が起きて濁った硝子体を切除し、人工の液体に置換する方法です。

 

薬物療法

 薬物療法は、網膜症や黄斑症、血管新生緑内障の進行にかかわるVEGF(血管内細胞増殖因子)を抑える抗VEGF薬を硝子体に注射します。

 

 これらの治療法は、よりよい血糖コントロールを前提としています。
 血糖コントロールが良ければ失明に至るような眼の病変は起きにくいのです。

 

 眼のためには、より良い血糖コントロールを心がけた上で、精密眼底検査を習慣づけることが大事です。
 網膜症は自覚症状が現われずに進行しますが、定期的に検査を受けていれば早期に発見できます。

 

 早期であるほど治療は簡単で成功率も高いのです。
 通常の生活習慣病健診の眼底検査は網膜の一部しか見ませんから、糖尿病の方は眼科医による精密眼底検査を定期的に受診しましょう。

 

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